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  1. Take action with ふくしまとは?
  2. 当日の模様
  3. 参加者の声
  4. 今後の予定

1.Take action with ふくしまとは?

東日本大震災・原発事故から6年。復興に向けて、まだまだ様々な企業・団体の力を必要としている福島県と、福島に想いを寄せる様々な個人が、福島県の復興に寄与する取り組みを共創し、その輪を広げる活動としてスタートした活動が、「Take action with  ふくしま」です。

Take action with ふくしまでは、「できることから、楽しく、自発的に」を合言葉に、企業・組織内に所属している個人の方の取組みを支援しています。

社会を変えるのは、1人の胸の中にある熱い想い。

福島のために何か取組みを始めたいあなたを、福島県が公式に「企業内アンバサダー」と認定し、アンバサダーの皆様の活動を全力で応援いたします。

登録・詳しいプロジェクト内容はこちらから。

 

2.当日の模様

1MTGでは、4名のゲストにご登場いただき、いろいろな立場からお話を伺いました。第2回は、もう少し踏み込んで具体的な取り組みを考えていきます。テーマは第1回でも反響の大きかった「福島の食」です。そのため、会場は東麻布のキッチンスペース「Patia(パティア)」で行いました。

ゲストは、以下の3名です。福島の食の魅力を、「生産者目線」「流通・食のプロデューサー目線」「料理人目線」でそれぞれ語っていただき、福島の食の魅力を理解し、それをどのように企業活動に取り入れられるかを考えます。

 

めごい菜農園 渡部 佳菜子さん

 
プロフィール:専業農家の家に生まれ、幼いころから両親がプライドをもって仕事をする姿がかっこいいと思っており、小学生のころには農業の道に進むことを決めていました。食べること=生きること。その食をになっているのが農業であり、人としての営みの一部です。安心してお客様に食べていただけるよう、減農薬・無除草剤に努め、土づくりにこだわったミネラル農法で育てています。子どもが憧れる職業「第一位農業」を目指しています!

めごい菜農園official web

 

株式会社コンセプト・ヴィレッジ 馬場大治さん

 
プロフィール:福島県郡山市生まれ。東日本大震災をきっかけに福島にUターンし、「農業をプロデュースする会社」、コンセプト・ヴィレッジを起業。福島県産の農産物風評被害払拭のための事業プランを練り上げ「福島につながる弁当」を開発。現在は、これまでのブランド設計やデザインの領域からさらに一歩踏み込み、福島県内の農家の売上拡大の仕組みを作るべく地域商社の立ち上げを行う。

株式会社コンセプトヴィレッジ
一般社団法人COOL AGRI

 

料理研究家 本田よう一さん

 
プロフィール:1983年生まれ福島県泉崎村出身。高校を卒業した後、栄養士の専門学校に進み、栄養士の免許を取得。卒業後は独学で、料理写真を学び、フリーカメラマンに。2006年からは料理家として仕事を開始。野菜をたっぷり使い、素材の味を活かしたレシピを得意とし、 家族みんなで楽しめる味付けに定評がある。現在は料理家として食べてくれる人にやさしく。作ってくれる人にもやさしくをモットーとしている。あったかふくしま観光交流大使として活動中。
本田よう一officail webふくごはん

 

プログラムは以下のとおりです。
18:4519:00 受付
19:0019:10 ご挨拶、趣旨説明
19:1020:00 ゲストによるスピーチ、活動紹介等
20:0020:30 ワークショップ(どんなアクションが考えられるか、どのようにしたらアクションを実践できそうか)
20:3020:50 ワークショップで出たプランの発表
20:5021:00 終わりの挨拶、アンケート記入
21:0022:00 福島出身の料理人本田よう一氏による、福島食材を使ったお料理とお酒の懇親会

 

まずは、個性あふれる3名のゲストから、自己紹介と福島の食についての想いを語っていただきました。

 

主催者の福島県庁広報課より、行政の立場からもお話もさせていただきました。

 

その後、3つの議題を設定し、それぞれ興味のあるグループにわかれてのワークショップです。

それぞれの議題は、

1つ目のグループ:「福島の情報発信を強化するには?」

2つ目のグループ:「社員食堂での福島県産品の導入を増やすには?」

3つ目のグループ:「旅・研修で福島に人を呼ぶには?」

です。各自で考えたあと順にアイディアを出していき、代表者がメモをしていきます。

どのチームも、参加者からのアイディアが溢れ出し、メモが追いつかない!時間が足りない!という声がチラホラ。想いの強い人たちが集合することで、ますます盛り上がってしまうのでしょうね。

グループワークのあとは、代表者が順番にどんなアイディアがでたか?を発表します。

1つ目のグループ「福島の情報発信を強化するには?」では、福島県庁広報課より、発表させていただきました。

 

「インターネットを通じて、農作物の生育情報や農業の現場を開示する」「アンバサダーがPR用の名刺を持ちQRコードで情報を拡散する」といったアイディアのほか、「そもそも福島県のいいもの、いいところは何なのか?」「生産高1位のものは?それを県民や行政が把握しているのか?」という厳しい声もありました。例えば日本酒の品評会では5年連続で1位を獲得しているなど、目立たないながらも自慢できることがたくさんあるのですが、その情報発信はなかなか難しいものです。県民ひとりひとりが情報を把握して発信すること、そのためには行政も県民に対して情報を発信することをもっともっとやる必要があるのでは?といった意見がありました。

2つめのグループ「社員食堂での福島県産品の導入を増やすには?」では、まさにその発信者であるゲストの馬場さんがまとめてくださいました。

社食での導入を増やすには、なんといっても社食の運営を担う総務担当者や給食会社の仕入れ担当といったキーパーソンへの営業が必要。そのためには、生鮮食品を食べてもらって質の違いを伝える・福利厚生制度を活用し、置き弁当やスムージーを導入する・メニュー提案などの作戦が有効なのではないか、さらには、ケータリングやイベントで共感を生む、などの意見がありました。

 

3つめのグループ「旅・研修で福島に人を呼ぶには?」では、ゲストの渡部さんから発表してくださいました。

まず渡部さんからは、ワークショップの最初に「福島の農作物はどういうイメージなのか?」を参加者に投げかけたそうです。皆さんからの回答は、普段は話題にも上がらない、まだまだ知識が不足していてやみくもに怖がっている人もいる、という声があったようです。そして参加者の中には、友人を福島県内の知人農家に連れて行き、実際に現場を見てもらったという人もいたとのこと! しかし、普通は、紹介できるような農家の実家や知り合いはいません。そのために…… というわけで、マイクをバトンタッチし参加者であるエレナさんから、長野県松本で行われているちょっと変わった地域紹介の事例も紹介してくださいました。

たくさんの意見が出たところで、ワークショップは終了。

このあとは、福島の食材を使って本田さんが腕をふるった豪華なメニューと、福島の日本酒による懇親会です。実はワークショップの途中から、会場中にいい匂いが漂っていて、ソワソワしていた人も多かったのではないでしょうか。

お料理を作る真剣な表情のよう一さん。

完成した料理はこちら。

参加者の皆さんも、想像を超えるボリュームに歓声が上がったり、写真を撮ったり。味はもちろんとても美味しかったです。よう一さん曰く、福島県から首都圏は、野菜の鮮度が保てるので、とてもいいものが手に入るとのこと。また、多品種が手に入るのも魅力とのことでした。

そして日本酒はfukunomoの松岡さんのセレクト。「いいから飲め!」とばかりの元気なプレゼンテーションに会場の雰囲気も盛り上がります。

左から

名倉山酒造 月弓かほり

鈴木酒造 磐城壽

仁井田本家 穏

開当男山 夢の香

夢心酒造 奈良萬

先ほども登場したエレナさんは、実は峰の雪酒造の営業担当(モスクワ生まれ会津育ち!)。人類最古のお酒とも言われる、とても珍しいはちみつのお酒「会津ミード」を紹介してくださいました。

峰の雪酒造

 

料理とお酒を片手に、お話が弾んでいる様子です。

 

 

最後は集合写真で!

 

3.参加者の声

アンケートでは、全員が「非常に満足」「やや満足」と答えており、全体的に満足度の高い回になったようです。特に、第1回と違い、ワークショップとして議論をする時間があったこと、様々な職種の人や福島県以外の出身者の声が相まって様々な角度での議論ができたことが有意義だったようです。そこに豪華な食事やお酒の効果も加わって、とてもいい雰囲気の回だったのではないでしょうか。今後の活動意向も、「県産品の共同購入」「研修での訪問」「社員食堂への導入」「社内イントラ・広報誌などでの情報発信」など多岐にわたっており、参加者それぞれの企業特性や社内での立場に応じて、現実的な取り組みにつながりそうな予感もみられます。一方で、今回のワークショップは、議論の時間がやや短く意見を発散しきれなかった様子も伺えましたので、その点は次回以降の参考にします。

 

4.今後の予定

今後は、

922日(金)、第3回アンバサダーMTGの開催

1015日(土)~16日(日)に六本木ヒルズで開かれる「福島フェス2017」への参加

・第4回アンバサダーMTG 11月開催予定、場所未定 「旅・研修」をテーマ

・交流会in福島ツアー「12日ではまなかあいずを周り、今の福島をもっと知ろう」秋予定

・最終回アンバサダーMTG 来年2月開催予定、場所未定 成果発表会

を予定しています。随時お知らせしていきます。

イベント開催など、最新情報は、アンバサダーの皆様にメールでお送りしておりますので、最新情報を希望の方は、ぜひ、下記リンク先から会員登録をお願いします。

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