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どんな団体か

ECC国際外語専門学校は大阪梅田に位置し、航空・ホテル・観光・教育・ビジネスなど各分野の「専門力」と活躍の舞台や就職先の幅を拡げる「英語力」を掛け合わせて、世界に通用する「国際力」を育て「国際派の進路」を実現させる専門学校です。ホテルコースでは、外国人宿泊客にも、おもてなしができる英語力に加え、ホテル業務に必要な専門知識やホスピタリティを習得し、国内外のホテルへの就職を実現させています。

ホテルコース2年生は、その専門性を生かして、卒業制作及び社会貢献活動として「Cafe Rapportカフェ・ラポール」の運営に取り組んでいます。

私たちのチャレンジ(1)
チャリティ・カフェ「Cafe Rapportカフェ・ラポール」

【なにをしているのか】

学校法人山口学園 ECC 国際外語専門学校ホテルコース の2 年生は卒業制作として、学校生活で学んだ接客技術とホスピタリティ精神を活かし、学内の実習室をカフェに見立て、一般のお客様をお迎えする、学内チャリティ・カフェ「Café Rapport カフェ・ラポール」を 1 週間限定でオープンします。

今年で5年目を迎える「カフェ・ラポール」。実際にホテル内の組織図を作り、総支配や営業部長、経理部長などの管理職からさらにその部下に至るまで、学生それぞれに部署や役割を持たせ、期間中の運営はもちろん、協賛企業・地域への営業活動などカフェの運営に関わるすべてを学生たちが考えながら行っています。カフェの売上金は全額「福島県」への寄付金となり、第1回からの寄付金総額は 1,936,631 円に上り、延べ 3531 名がご来店くださいました。

第5回目の今年度は 2015 年12月1日(火)~12月7日(月)の 7 日間開催します。

 

【なぜやっているのか】

「何か僕たちにできることはないですか?」

最初のきっかけは東日本大震災の年に、一人の学生(ラポールの1代目総支配人を務めることになる野口修平さん)が「福島の先生の実家大丈夫?」「何か僕たちにできることはないですか?」と声をかけてきてくれたことです。私たち自身も講師として被災地に行けなくても、何か私たちの専門性を生かしてできることはないかとか考えていて、それがチャリティーカフェを運営してその売上げを被災地に送ろうという形になりました。(ホテルコース主任 新谷さん)

開催当初は、長く続ける予定ではなかったのですが、この卒業制作の過程を通して生徒がとても成長すること。また、2回、3回と続けるうちに学生同士や卒業生との絆もここから生まれ、さらには、入学前にカフェに訪れ、2年後にこれをやるんだっていう意気込みで入学する学生も出てきました。ラポールはフランス語で「つながり」という意味なのですが、福島を中心としてみんなの絆が生まれています。今はこの初代の学生たちが作ってくれたつながりの輪を繋ぎ紡いでいくという思いで続けています。

【ウェブサイトURL】

https://www.facebook.com/ecc.caferapport/timeline/

私たちのチャレンジ(2)
ふくしま観光復興支援視察、カフェ内パネル展示&物産販売!

【なにをやっているのか】

2013年の第3回開催からは自分達が支援する福島県へ実際に足を運び、五感で感じたものを伝えようと、福島県の除染情報プラザや南相馬市などを訪問して現地視察を行っています。カフェ開設中には、カフェとは別スペースで、視察で撮影した写真や資料と共に自ら体験した福島についてパネル展示をしています。

2014年には、カフェの運営と合わせて、福島県産のりんごやジュースに加え、福島県産のお米を販売する新たな取り込みにも挑戦しました。

第5回目開催にあたり、先日、学生と福島県を訪問しました(9月8日~10日)。訪問して感じたのが、滞在期間中、これまでの「復興」という言葉より、「未来」や「飛躍」という言葉を多く目にした気がします。そこで、私たちももっとパワフルな福島を発信していこうと、視察では被災の傷跡が残るような場所ではなく、観光地、例えば、土湯温泉やブリティッシュヒルズへ訪問したり、世界に誇る再生可能エネルギー技術を見学してまいりました。

 

【ウェブサイトURL】

https://www.facebook.com/ecc.caferapport/timeline/

ふくしまへの想い

学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校 ホテル観光学科 ホテルコース主任 新谷 優貴子さん

私は大阪で生まれ、小学生から二十歳まで、福島県で過ごしました。私が、二十歳の時に、阪神淡路大震災が起きました。私は、大阪に住む祖父母の無事を確認しただけ、その他に震災復興支援等という活動は、全くしませんでした。今、当時の私と同じ二十歳の学生を指導していますが、何の縁もゆかりもない福島県に対してこんなにも必死になっている姿を見ると、当時、阪神大震災に対して、何の力にもならなかった、何もしなかった自分を、今、すごく情けないと思っています。時を経て、「自分にできる事は、どんなに小さい事でもしよう」と、学生たちと一緒に、二十歳までお世話になった福島県へ想いを送っているように感じています。

福島は学生を成長させてくれる場所です。福島視察では、学生が「恩返しをしたい」という気持ちを抱くほど、どちらへ伺っても、盛大に歓迎いただきました。そんな気持ちを胸に、必死に活動する学生の姿は、私も教えていて感動いたします。社会に出る前の最後の実践勉強をこの企画を通してさせて頂いていて、学生の気持ちを掻き立てて、成長に導いてくれる福島県に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。活動を通して得た売上金は、毎年全額福島県へ寄附しておりますが、学生の成長をお手伝い頂き、そして、学生に沢山の思い出を与えてくれる福島県への支援金は、いわば、福島県へ対しての「授業料」のような気持ち、と、しても足りないほどです。もっと、お支払いしなくてはいけないかもしれません。

【新谷 優貴子さんプロフィール】

大阪府出身。小学生から20歳まで福島市蓬莱町で暮らす。オーストラリア ウーロンゴン大学卒業。オーストラリアで、マスコミ業界に勤務後、ハイアット リージェンシー大阪に勤務。宿泊予約課、フロント課、営業統括部長秘書を担当。その後、留学エージェント勤務を経て現職へ。

団体概要

 

団体名 学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校 ホテル観光学科 ホテルコース2年生
担当者 コース主任 新谷 優貴子(あらや ゆきこ)
住所

〒530-0015 大阪市北区中崎西2-1-6

電話番号 06-6311-1446
メールアドレス yaraya@ecc.ac.jp
ウェブサイトURL

http://kokusai.ecc.ac.jp/

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