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どんな団体か

430年以上続く会津塗の産地、森と湖のくに、会津のミッド城下町で、「漆のある暮らし・遊び」をコンセプトに新しい挑戦を続ける(株)関美工堂。昭和21年創業の歴史ある同社は、会津塗の技術を活かして、世界で初めて表彰で贈られる「楯」を発案・製品化した会社でもある。2007年に3代目代表が就任してからは、第二創業を担うべく、時代を見つめたユニークな発想で、未来に求められる価値を国内外に提案し続けている。

私たちのチャレンジ(1)
会津発、和×アウトドアの新しい出会い。「和ウトドア」!

【なにをしているのか】

楯の製品開発を成し遂げた創業者である祖父の独創性は、3代目にも受け継がれていた。文系大学卒にも関わらず、宇宙開発事業団(NASDA・現JAXA)でエンジニアの職にあった異色の経歴をもつ3代目・関昌邦氏が、父の家業を引き継ぎ、試行錯誤の中で2010年に生み出した製品がNODATE Mug(ノダテマグ)シリーズだ。和の設えのアウトドア、いうなれば”和ウトドア”なプロダクト。
金属やプラスチックばかりのアウトドア製品への疑問と、自社でも長年取り扱ってきた一般的な会津塗製品の特長である、軽くて丈夫、抗菌性が高いなど、漆器の特徴が実はアウトドアに向いているのではという考えが重なり、市場に無いならばやってみようというチャレンジ精神で漆器のマグを開発し、新たなるヒット製品に。数百年間地域に引き継がれてきた伝統技術やモノづくりコミュニティを次世代に繋げたいと、日々製品開発を行っている。

【ウェブサイトURL】

http://www.b-prize.co.jp/prize/index.html

私たちのチャレンジ(2)
会津らしい漆の香る、魅力的なローカルコミュニティを再生!

【なぜ漆器・会津塗りなのか】

その昔、会津の人口の3分の1の人が間接的にでも会津塗産業に関わっていたと言われていて、数百年の間、この街を形作る主要産業の一つであった。積み重ねられてきた会津塗という手仕事コミュニティは、特に平成以降に急速に崩壊し始めている。地域の産業がその街の色を作る。失われる前のまだ間に合う今だからこそ会津塗の再生が叶えば、本来の町の活力の再生に必ず繋がる、という関氏の思いがあった。

例えば、関氏が2010年に発表したiPhoneカバーは、日に何度も触れるiPhoneという暮らしの必需品のカバーを職人の手塗の漆で仕上げることで、現代社会の生活素材から消えつつある本物の漆の感覚を五感で感じ取って貰える。縄文時代から日本人が固有の素材として積み重ねてきた本物の素材感や受け継がれてきた技術を今のライフスタイルに合うように取り込み、わざとらしくなく生活に溶け込める製品をつくるかが、伝統文化を守り、またそれを支え続けている職人を活かすこと、またモノづくりのコミュニティを活かすことに繋がる。不易流行の精神だ。

 

 【ウェブサイトURL】

http://www.b-prize.co.jp/prize/index.html

ふくしまへの想い 

株式会社関美工堂 代表取締役社長 関 昌邦さん

13年前、会津に戻ってきたばかりに時は、社員が夕方5時に退社することにとても違和感がありました。自分が東京で仕事をしていたときとは深夜残業が日常。しかし数年経過すると、それぞれの抱えている立場があって、田植えや農作業を手伝っていたり、自分が大切にする暮らし方の延長に、勤め仕事があって、良い意味でも悪い意味でもローカルらしさがあり、人間らしい環境だな、と感じるようになりました。会津に限らず、ローカルな暮らしは、経済価値だけでない幸せのサイクルがあるように思います。贅沢な消費財を買っても得られない幸せがあるのだと思います。

《関 昌邦さんのロングインタビューはこちら》

https://www.fukushima-challenge.org/interview/sekibikoudou.html

【代表取締役社長 関 昌邦氏プロフィール】

昭和42年12月8日生まれ。会津若松市出身。宇宙開発事業団を経て2003年に父親の経営する株式会社関美工堂に入社。2007年より代表取締役社長として就任。3代目の関昌邦さんは、会津塗を現代のライフスタイルに合わせた製品を開発して国内外に発信している。

 

団体概要

団体名 株式会社 関美工堂
代表者 代表取締役社長 関 昌邦(せき まさくに)
電話番号 0242-26-1313
住所

〒965-0805  福島県会津若松市天寧寺町7-38

メールアドレス head.office@b-prize.co.jp
WEBサイト http://www.b-prize.co.jp/
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